寒い季節は近所のコンビニに行くにもクルマに頼ってしまうことの多いわたしですが、暖かくなってくればクロスバイクを引っ張り出しまして休日にはどこかに出かけることもあります。
この間は本屋さんでサイクリングの雑誌を立ち読みしていたのですが、その本いわく「クロスバイクはファッションだ」とのこと。
たしかにママチャリみたいな実用性だけでなく、しかしロードバイクのような専門性も求めないのですが、ちょっとおしゃれな自転車に乗りたいとわたしは「クロスバイク」を選んだのでした……。
きょうはわたしも持っている「クロスバイク」を服の一部のように考えたとき実際の服を選ぶポイントは?ということを考えました。全国各地で手に入るもはや「国民服」、ユニクロやGUの服とクロスバイクを合わせてみることから、「ユニクロとGU」と「クロスバイク」それぞれのよさを見てみたいと思います。
クロスバイクの服装を探すのであれば、ユニクロとGUで十分満足できる商品が得られます!
そもそもクロスバイクとは?日本特有の自転車種類用語です。
私がいま乗っている「クロスバイク」を購入したのは、もう10年近く前かと思います。
自転車屋で当時聞いた「クロスバイク」の説明も記憶のかなた、買った当初はパンクをすれば自分で修理するのも楽しく、またタイヤの空気を入れる部分の口がママチャリ用の空気入れとは合わない仕様であることにも奇妙な優越感を得ていました。
しかし、いまでは全てが面倒になり(笑)タイヤはママチャリ用に変更、パンクしない液をタイヤに注入してもパンクするので自転車屋でパンク修理するようになり(ノーパンクタイヤに変えてしまうととても重いらしいので迷っています)と、すっかりクロスバイクを実用に振り切ってしまったわたしです。
そんなわたしの乗り物は果たしてまだ「クロスバイク」と呼んでよいものでしょうか。まずは「クロスバイク」の定義からおさえておきましょう。
クロスバイクとは?
私も購入時の自転車屋の印象を引きずりいつまでも「クロスバイク」と呼んでいたのですが、調べてみても「クロスバイク」の正確な定義はなかなか見つかりませんでした。
そもそも「自転車を定義する」という単純で難しいことを考えた時、それを整理してみると2つの方向性が見えてきましたので今後、自転車について考える時のヒントになる重要な情報としてここにシェアしておきますと……
1.日本工業規格(JIS)における定義
2.各種自転車のスポーツ競技における出場可能規格
たとえば日本工業規格は「自転車」を「ペダル又はハンドクランクを用い、主に乗員の人力で駆動・操縦され、かつ、駆動車輪をもち、地上を走行する車両」と定義しています。
そのうえで自転車の車種を細かく分類し、各部品の名前まで定義して規格を統一しているのです。自転車に限らずの話ですが、このように統一の規格があるから故障しても新しい部品で対応できるし消耗品も販売できるということになりますね。
JISにある自転車の車種一覧には、実用車、マウンテンバイク、ロードレーサ、トラックレーサ、子供車、三輪車…ということでいつまで経っても「クロスバイク」という言葉は登場しません。
そこで素直にウィキペディアに頼ってみたのですが、「クロスバイク」はマウンテンバイクとロードバイクの「クロス」の位置づけとなるが、日本特有の車種(和製英語)であるため明確な定義が存在しないというようなことが書いてありました。
クロスバイクの自転車大会
ただここでもう少しこだわってみようと探した情報はというと、日本国内を探せばクロスバイクの自転車大会があるのではないかということです。たとえばツールドフランスにママチャリで参加できないはずであるように、クロスバイク大会はクロスバイクの定義を決めておかないと、参加者がママチャリや原付に乗ってきて大変なことになるわけです。
毎年夏に行われる「シマノバイカーズフェスティバル」は「クロスバイク」が参加可能になっている自転車大会であり、そこで規定されている「クロスバイク」とは「フラットバー仕様の多段変速機付スポーツサイクル」、これはなかなかシンプルで優秀な定義ではないでしょうか。
もちろん細かく考えていくと他車種との境界があやふやになっていきますが、少なくともファッションとしての「クロスバイク」はまっすぐなハンドルとスポーティーなデザインに集約されるとおもいます。
出場資格によりますと、私が仮にいまの自転車でレースに出ようと思ったら、ランプとスタンドを取り外さないとならないのです。しかし、考えてみればクロスバイクのスポーティーなデザインは、カゴや荷台、泥除けやチェーンカバーなどが軽量化のため存在しないことによります。
私はそれを実用方向へひきつけるためにランプとスタンドをわざわざつけたのでした。そして、クロスバイクで出かけようとなると、それ相応の服装が求められるのだと、これも最近では意識しなくなっていますが、みなさんにお伝えするにあたっては改めて考えるところです。
クロスバイクファッションの大前提は「安全性」
この冬、私はいつもの冬と比べても自転車にのる回数が減っているのですが、それはなぜかといいますと……今シーズン買ったロングコートが大変気に入っているため、それを着ているとクロスバイクには乗れないわけです。
クロスバイクがファッションとバッティングする瞬間があるとすれば、チェーンに引っかかる可能性のある服を着ることができない、という点を重要ポイントとしておさえておく必要があります。
汚れと転倒の危険性
単純に服がチェーンにつくと汚れますし、最悪チェーンと服が絡まってしまうと転倒の恐れが出てきます。
ロングコートはもちろん、マフラーまた靴紐が解けたときがいちばん危険です。
ズボンの裾が広がっていないものを選んでおく必要もあるでしょう。
このように考えるとクロスバイクで出かけるときのファッションにはある程度の制限が出てきます。これを面倒と捉えるとこの冬の私のように自転車との距離がどんどん出てしまうのですが……暖かくなったらすぐに自転車に復帰するには早くからクロスバイクに乗るときの春ファッションを考えておくのです。
ユニクロの中でも特にデザイン性が高く人気がある「UniqloU」。この2019年春夏コレクションは2月1日から販売が始まっています。
メンズ春のクロスバイクシーンを想像したユニクロGU散歩
パターン1
自転車にのることをイメージしてユニクロとGUを見て歩くと、単なるデザイン以上のいろいろな部分に目が行く気がして、もしかしたら普段からこうやって何をするための服かを考えることは大切なことなのかも、と思ったのでしたがそれはともかく、UniqloUの新作の中では、
- UniqloU「スウェットフルジップパーカ(長袖)」67BLUE
パーカーの安っぽさが出ないデザインの洗練、また羽織った感じも生地の厚みがちょうどよいです。黒、灰、紫と4色展開ですが、この落ち着いた感じの緑がかった青が、いちばんお洒落に見えます。インナーは手持ちのTシャツで結構まわせる感じです。このときボトムスはたとえば、
- GU「ストレッチスキニーチノJN」09BLACK
細身かつ動きやすい機能性があるものをあわせてみましょう。パーカーによって上半身が丸い印象になるので、そのぶん下半身はしゅっとスマートに行くのがスタイリングの常道かと思われます。
パターン2
- ユニクロ「ブロックテックパーカ」57OLIVE
ユニクロがフリース、ヒートテックと世間に仕掛けてきた素材の最新作「ブロックテック」。この軽い雨ならはじいてしまううえに蒸れないという服は傘がさせない自転車のりにとって大変使い勝手がよいもので私もこれまで使ってきたのですが、この服に文句をつけるとすれば余りに雨合羽がすぎるということです。
ところがこの春から襟のデザインが変更になったうえ、色が今までより2色増えて、薄灰、灰、黒、オリーブ、ネイビーの5色展開になりました。増えた2色は濃い灰色とオリーブの2色なのですが、これはどちらも捨てがたいです。逆に言えば今までの3色があまりに合羽臭がしすぎていたと言えます。これもインナーはオマカセしますが、ここに合わせるボトムスは、
- GU「ペインターパンツJN」09BLACK
これはどうでしょうか。このパンツは真っ黒なものではなく白地に細い縦縞が入ったデザインで遠目からみると薄灰色という感じ。ブロックテックのサラッとした質感と合わせるにはこの程度の凝ったデザインが合うんじゃないかなあと思いました。
パターン3
- GU「オックスフォードシャツ(長袖)」00WHITE
ド定番の白シャツはユニクロよりGUのほうが襟がシャープでかわいらしく、また着丈が長すぎることがありません。ユニクロのシャツってどうも長くないですか?ってずっと思っていまして、これを書くためにユニクロに確かめに行ったのですがやっぱり長いです(笑)。裾をアウトしたときにエプロンしてるみたいでしょう? まあそれはともかく、合わせるボトムスは、
- ユニクロ「ウルトラストレッチスキニーフィットジーンズ」09BLACK
直球×直球ですが黒のスキニージーンズ、シンプルイズザベストですね。以上ココまでシューズを紹介してきませんでしたが、ユニクロもGUも靴はショージキまだまだだなあという印象です。特に靴紐がほどける心配のないスリッポンタイプの靴は学校の上履きみたいな感じがどうにもぬぐえません。そんななかでひとつ自転車用ではないでしょうが、実物を見に行ってカッコいいなと思ったのは、
■GU「スポーツソックススニーカー」17RED
全5色、白、灰、黒、赤、青、どれもいいんですが特に赤と青、黒い斜線が細かく入ったようなデザインが私は好きです。私はクロスバイクのときは紐靴をはかないようにしているのでこれは番外編ですが、きょう並べたユニクロGUの中で一番欲しいのは正直この靴かもしれません。ぴったりフィット、靴下なしで履いて気持ちいい靴ってなかなかいいアイデアですよね。
まとめ
今回はクロスバイク×ユニクロとGUファッションショーでした。使うシーンを考えて服を選ぼうという経験があまりなかったので、この記事は書いていてなかなか楽しかったです。
ユニクロとGUの同じタイプの商品を比べてみるのも、いろいろ発見があるはずです。
単純にGUはユニクロの弟分というわけではなく、案外GUのほうがカジュアルに関してはセンスがよく、逆にユニクロはトラッドなものに上品さが求められるように思いました。
みなさんも春の新たな装いを揃えて、クロスバイクでポタリングに出かけてみましょう。
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