小学校(中学校)では、毎年GW前後になると家庭訪問が行われます。
しかし、家庭訪問は本当に必要なの?
わざわざ家に来なくても?
と、感じる方が多いのも事実です。
そんな小学校の家庭訪問の意義や目的、家庭訪問で先生が本当に知りたいことについてまとめました。
なぜ家庭訪問をするのか?
結論から先に述べておくと、お子さんの家庭環境を知りたいからです。
単に、お子さんの勉強の様子、小学校や家での様子について話をするのであれば、学校で行う保護者懇談会で十分です。
わざわざ生徒の家になぜ訪問するのか?それは足を運ぶことで初めてわかることがあるからです。
・裕福な家庭か、貧しい家庭か?
・家の中や玄関先は整頓されているか?
・周りの環境や家の雰囲気はどうか?
などなど、お子さんがどんな環境で生活しているかを具体的に知ることが出来ます。
家庭訪問とは?
Wikipediaで調べてみると家庭訪問の項目には次のように記載があります。
家庭訪問は、主に小中学校において、児童・生徒の家に訪問し、学校での様子、成績の状態などを親に報告し学校と家庭の連携を図る行事である。
4月下旬から5月上旬にかけて学校の教育計画に基づいて実施されるものを一般的に「家庭訪問」と呼んでいる。
家庭訪問の目的
・児童・生徒の家庭の地理的位置を把握する。
・児童・生徒の家庭での様子を把握する
・児童・生徒の家庭での問題点などがないかを把握する
・児童・生徒の学校での様子や成績を保護者に報告する
・保護者の疑問に答え、学級経営・指導方針を説明する
・通学路の安全を点検する
確かに上記の6項目のように、子供に関する情報を担任(学校)と保護者で共有することが家庭訪問の意義であり、目的であると思います。
ただ、これはあくまで表向きのことで、真の目的は先ほども述べたよう別にあるのです。
先生が本当に知りたいこと
家庭訪問をする真の目的は、この一言に尽きます。
・家の雰囲気や環境、家族の考え方など学校だけでは知りえない情報を得る
つまり、家庭訪問をすれば「裕福な家庭であるか」「整理整頓された環境で育てられているか」など学校の生活だけではわからない生徒の生活環境を知ることが出来ます。
もちろん、貧富の差や環境などによって生徒に対する接し方が変わってくることはありません。
しかし、家庭環境を知ることで、その生徒に対する学習面以外での理解が深まるのです。
家庭訪問がある時の準備
次に家庭訪問があるときにどのような準備をしておくかをまとめておきます。
これは、家庭訪問をする立場である先生からのお願いも含まれています。
玄関先や家の中を掃除しておく
見栄を張る必要はありませんが、お客様を迎える最低限の準備は必要です。
玄関先は掃き掃除をして、部屋はいつもより少しだけきれいにする程度の準備をして下さい。
聞きたいことは事前にまとめておく
家庭訪問は時間が10分~20分程度と時間が決まっています。
何でも遠慮なく聞いてほしいのですが、時間に遅れて次の人に迷惑をかけないように聞きたいことを事前にまとめておいて頂くと話がスムーズに進みます。
お茶菓子は準備する必要はない
先生は1日に多い時であれば10件以上も家庭訪問をこなします。
お茶やお菓子などを準備して頂いても、トイレの心配がありますので申し訳ないですが手を付けないことがほとんどです。
仮に準備するのであれば、小さなペットボトルのお茶を用意しておくと、その場で飲むにしても、持ち帰るにしても、お断りするにしても融通が利きます。
テレビは消しておく
意外に見落としがちですが、テレビは消しておいて下さい
たとえ玄関先で話をする場合であっても、会話に集中できる環境を心掛けて下さい。
家庭訪問後の子供への接し方
私がおすすめするのは、「1つ注意して、4つ褒める」の割合です。
注意する場合も、頭ごなしに怒るのではなく「~って先生が言われていたけど、どうなの?」とお子さんに答えを促すような言い方がいいでしょう。
褒める時は「~って言われて、嬉しかったよ。」と自分を主語に褒めてあげたり、「~で頑張ってるんだね。」と具体的に褒めてあげるといいでしょう。
当然のことですが、
家庭訪問は、お母さんも緊張しますが、先生も緊張する、そしてお子さんもどんなことを言われるか心配しています。
出来ることなら、そんなお子さんの気持ちをフォローできるような話をしてあげて下さい。
まとめ
最近では家庭訪問がない学校も増えてきているようですが、生徒のことを把握するためにも、私は必要なことだと思います。
家庭訪問の際には、先生は家の雰囲気や環境、家庭での考え方を一番知りたがっています。
お客様を迎える、普段通りの接し方で十分ですので、お子さんの学校での様子、家での様子など、何でも話して質問し、有意義な時間になるようにしましょう。
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