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割り算の文章題の教え方/文章の読み取り方のコツを覚える!

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小学算数の教え方
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小学校の算数の問題で、たし算・ひき算は問題なく理解できる。しかし、割り算になると途端にわからなくなる。

学習塾で小学生を教えていた時に、そんなお子さんが多いように思いました。

特に文章題

 

さらに言えば、小数や分数が混じった文章題になると、大きい数字を小さい数字で割ればよい、といった今までの安易な考え方が通用しなくなります。

 

そのため、文章をしっかりと読み取る必要が出てきます。

そんな算数の文章題を読み取るためのポイントを紹介したいと思います。

 

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子供の文章題の読み取り方の練習

文章題がわからないと言われ、説明しようとしてもうまく説明できない。

そんな経験はありませんか?

文章題をわかりやすく説明する方法を3つ紹介したいと思います。

お子さんにこの方法をやってみるようにすすめて下さい。

 

声に出して問題を読ませる

まだ小学生くらいの生徒だと、文章題を読んだといってもしっかりと読みこめていない生徒が意外に多いものです。

だから、声に出して問題を読んでみて!と読む練習をします。

 

声に出して読む練習をすることで、問題をしっかりと読むようになります。

これを繰り返すことで、黙読していても読み間違いがなくなるようになります。

 

わかりやすい数字に置き換えて考える

問 3本で120円の鉛筆があります。この鉛筆1本の代金はいくらですか?

この問題をわからないという生徒はほとんどいません。

120÷3=40 答 40円

誰もが問題なく答えることでしょう。

 

問 6.4mで4.8kgの鉄の棒があります。この鉄の棒1mの重さは何kgですか?

この問題はどうでしょうか?

6.4÷4.8 の計算をしてしまうお子さんは、たくさんいると思います。

 

この2つの問題の違いはどこにあるのでしょう。

 

では、わかりやすい数字に置き換えて考えてみましょう。

この時、3、4、6、12、24など、できるだけ割り切れる数字に置き換えることがポイントです。

 

問 4mで12kgの鉄の棒があります。この鉄の棒1mの重さは何kgですか?

途端に問題がわかりやすくなりませんか?

 

これだと12÷4 とういう式が導き出せるのではないでしょうか?

そうすれば、初めの問題も4.8÷6.4 になることがわかります。

答えは 0.75kg です。

 

図に書いて考える

問題文を図や表、何でもいいので一度頭の中で整理できるようにします。

問 6.4mで4.8kgの鉄の棒があります。この鉄の棒1mの重さは何kgですか?

どうですか?少しはわかりやすくなったのではないでしょうか?

これだと4.8÷6.4 の式が出てきませんか?

 

図に書いて考える方法は、初めのうちは難しく感じます。

しかし、簡単な数字に置き換える方法と違い、あらゆる問題に対応することが出来るので、絶対に練習しておきたい方法です。

 

親の教え方のコツ

自分の子供が文章題で困っている。

子供に文章題の質問をされた時に、どのように答えればよいか。

今度は、親の立場からのアドバイスを紹介します。

 

読むだけで問題が解ける!?

もし簡単な文章題が解けなくて困っている場合には、お子さんの代わりに問題をゆっくりと読んであげてみて下さい。

代わりにゆっくり読むだけで、何のアドバイスも無しに「わかった!」と声をあげることもあるでしょう。

そのくらい子供は読んでいるようで、意外に文章を読めていないものです。

 

図に書いてあげる

問題を解くためのアドバイスとして、先ほどの解き方と同じように図や表に書いてあげるのもいい方法です。

文章題をわかりやすくするために、文章を図で書いてあげる。

自分で図をかくことは出来ないけれども、かいてもらえば理解できる。

そんな場合も少なくありません。

 

図をかく練習は、今後どんどん難しくなってくる算数のあらゆる問題に対応できる方法です。

親が手本を書いてあげて、お子さんがそれを真似してノートに書き写す。

そんなことを繰り返すうちに、自分で出来るようになってくるものです。

出来るだけ早い段階から、図をかく練習をさせてあげましょう。

中学生・高校生になっても役に立つ方法です。

 

先生に聞いてきなさい!と突き放す

わからないことは聞くことが大切です。

ですから子供は、一番身近な親に宿題の質問をします。私の息子もそうです。

このことは間違ってはいません。

しかし、いつもいつも宿題を聞いてばかりいると、自分で勉強する力が身に付きませんね。

そこで、「先生に聞いてきなさい!」とあえて突き放すのです。

 

厳しいように思うかもしれませんが、親が子供の宿題の面倒を見るのは、あくまで点検程度で十分なのです。

完璧な答えをいつも教えてあげて宿題を提出する

このことの問題点を考えたことがあるでしょうか?

 

先生の勘違い

宿題を親に答えを確認してもらい、いつも満点の宿題を持ってくる生徒がいるとします。

そうすると先生は、その生徒がどこで間違えているのか、どこまで理解できているのかがわかりません。

もしかすると、わからないいまま次に進んでしまうことになるかもしれません。

宿題は誰がするものでしょうか?

 

当然、子供の代わりに親がするものではありません。

アドバイスのつもりが、ついつい面倒になり答えだけを教えてしまう。

そんなことになってしまわないようにしましょう。

 

子供の宿題の対応

私は息子が宿題を聞いてきた時には、アドバイスをしてあげるようにしています。

それは、親としての役目でもあると思っています。

しかし、ただ答えを教えるだけになってしまっては意味がありません。

 

自分で考えさせる

1.声に出して問題を読ませる

2.簡単な数字に置き換えてみる

3.図や表などに書き表してみる

 

少なくともこれだけのことは、お子さんにまずさせるべきだと思います。

その後で、勉強をサポートしてあげるのです。

 

親の教え方・アドバイスのコツ

1.声を出して問題を読んであげる

2.図や表に書き表してあげる

 

この2点のことを親の立場として、やってあげるとよいと思います。

時には「先生に聞いてきなさい!」と突き放すことも必要です。

 

まとめ

今回は、算数の割り算の文章題を教え方について紹介しました。

声に出して読んでみることは、思った以上に効果があります。図や表に整理することも必ずマスターさせておきたいですね。

アドバイスをするつもりが、ついつい答えだけを教えてしまう。そんなことにならないように注意しましょう。

 

学校の先生も満点の宿題を期待しているわけではありません。間違る生徒がいるからこそ、授業での説明の意味があるのです。子供への過干渉には気をつけましょう。

そして本当に大切なことは、

宿題を教えることではなく、

宿題を教えることで親子の会話、スキンシップの時間が取れることにある

 

と、私は思っています。

子供の宿題を通して、親子の会話が増えるといいですね。

そして、子供が宿題の質問をしてきた時に、答えだけを教えるのではなく、うまく答えが導き出せるようにアドバイスをしてあげて下さい。

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