麦茶を飲む時に、麦茶には、どんな栄養や効果があるのか、考えたことはありますか?
どこの家庭でも暑い夏に活躍する麦茶。
また、水分補給をしても利尿作用があれば意味がないなんてことも気になるところです。今回は、麦茶の利尿作用や栄養になどについてまとめてみました。
もっとおいしく麦茶を飲みましょう!
過剰な利尿作用はない
利尿作用のある飲み物として有名なのは、コーヒー、紅茶などのカフェインを配合しているものですね。他にもカリウムが利尿作用を持つ成分として知られています。
麦茶にはカフェインは含まれていませんので、コーヒーや紅茶などのような利尿作用はありません。
また、微量のカリウムは麦茶にも含まれていますが、成人が1日に必要とする量の400分の1しか含まれていないのです(麦茶100mlあたり)。
それで、麦茶を飲んだからと言って極端に利尿作用が体に影響を与えることは、ありません。
利尿作用よりも全身の代謝の活発化
麦茶にはデメリットよりもメリットの方が圧倒的に多くあります。
ノンカフェインといっても、麦茶には体の余分な水分を体外に排泄してくれるカリウムの働きによる利尿作用は無視できません。しかしそれによって、むくみが解消されることが分かっています。
血液がサラサラになり、体中に栄養素や血液が循環しやすくなることから代謝も良くなることが確認されています。
麦茶を飲むならハト麦茶がいい?
麦茶の中でも最近はハト麦茶が特に注目されています。それはハト麦茶には、新陳代謝を活発にする効能があるからでしょう。
これはアミノ酸によるところが大きいのですが、リンパにも働きかけてくれるので全身の調子が良くなるようです。
これだけ聞くと、麦茶は初の水分補給として万能な飲み物のようにも思いますが、いくつか注意することもあるのです。それは飲み過ぎによる代謝の促進に体力の回復が追い付かないという点です。
麦茶を飲むときの注意点
利尿作用を気にせずに水分補給として麦茶はオススメです。しかし飲みすぎには注意が必要で
何事にも適量というものがあります。できれば、コップ一杯程度の量をこまめに飲むのがいいでしょう。一度にがぶ飲みするのはやめておきましょう。
しかし、麦茶の効果を知れば、むくみで体が肥満体型になっている方には麦茶をのむことでむくみ解消が期待できます。
血圧を下げる効果も!
また、麦茶の独特の香ばしい香りは、アルキルピラジンという成分で血液サラサラ効果があると言われています。
麦茶にはカリウムが豊富で、これはナトリウムを排泄しますので血圧を下げる効果があります。
その他の麦茶の効能
また、麦茶には抗酸化作用があると言われ脳卒中や心筋梗塞などに対しても効果が期待できます。
生活習慣病と呼ばれているような、血圧、血流に対して効能があるので意外と効果的な健康飲料なのです。
麦茶についての効果のまとめ
カフェインを多く摂り過ぎると利尿作用によって体内の水分が必要以上に奪われてしまうことがありますが、その点麦茶はノンカフェインなので過度な利尿作用はありません。
また、塩分の排出や利尿作用に効果的なミネラル成分のカリウムも含まれていますが、100㎖あたり6㎎と、そんなに多く含まれている訳ではありません。
これは成人が一日に必要とする量の400分の1なので微量と言っていいでしょう。
ですから、麦茶を飲んだからといって高い利尿作用があるわけではないようです。
あまりトイレに立ちたくない場面では最適なお茶と言って良いでしょう。
昔から大麦やハトムギは漢方医学では、体のリンパの流れが良くなる作用があり、老廃物も排出、体の水分を適正に保つので、腎臓の機能改善などにも効果があるため、むくみなどにも効果があると言われています。
麦茶の原料には大麦が主に使われていますが、大麦は食物繊維の王様と呼ばれる位に豊富だそうです。
体の水分を一定に保つ水分補給やリラックス効果、デトックス効果などが便秘に大きく効果をもたらしてくれます。
カフェインレスで、便の水分まで奪わずに老廃物を出してくれるので、便秘の際の水分補給として有効です。
麦茶の知られざる効能
ここからは麦茶の知られざる効能について紹介したいと思います。
がんの抑制効果!?
麦茶には、活性酸素を抑制できる抗酸化成分の多い働きがあります。
がん細胞の原因となる活性酸素は、大気汚染や喫煙、添加物の多い食べ物などから体に悪影響を及ぼし、がんの原因にもなるのです。
その活性酸素を抑制するはたらきがあるのですから、麦茶は優れものです。
活性酸素は、激しい運動をした後にも多く発生するそうなので、運動するときに麦茶を飲むと、疲労物質などの排出にも効果があります。
虫歯予防にも効果が!?
虫歯はミュータンス菌という俗に虫歯菌と呼ばれている原因菌が影響して発生しますが、なんと麦茶にはこの虫歯菌が歯に固着するのを阻止してくれる働きがあります。
ですので、食後に麦茶を飲むのは虫歯予防にも効果があります。
妊娠中に歯磨きをすると、つわりで吐き気をもよおすことがありますが、そんなときは麦茶を飲んでみてください。
歯磨きがまだうまくできないお子さんにもおすすめです。
冷え性改善の効果!?
麦茶の大麦には体を冷やす効果があり、火照った体を冷やします。しかし実は体を冷やすのとは逆に冷え性を改善してくれる効果を持ち合わせています。
というのも、冷え性の原因の一つは血流の滞りです。
麦茶には血流をよくする効果がありますので毛細血管にまで血液が行き渡り冷え性改善につながるというわけです。
冷え性改善のためには冷たい麦茶では逆効果になってしまうので温めて飲んで下さい。
「体を冷やしてしまいそう」と麦茶を敬遠している方は、冷え性改善の効果があることを知っていただきたいと思います。
まとめ
このように普段から何気なく飲んでいる麦茶には、いろんな効果、効能をある事が分かると思います。
一般的に当たり前の夏の水分補給には麦茶!という定説は間違いではないようです。
その麦茶に着目して、最近では特に生活習慣病で血圧や血流を気にされている方のための特定保健用食品の胡麻麦茶など新商品も開発されています。
また、麦茶には代謝が促進によるダイエット効果もあるのですから、積極的に飲みたい飲み物でしょう。
しかし、麦茶の飲み過ぎが夏バテにつながることがあることには注意が必要です。
麦茶を飲むことによって代謝が促進されエネルギーの消費が激しくなります。それ自体はいいことなのですが、度を超えて飲みすぎると、逆に体が暑さを感じて体力の回復が間に合わなくなってしまうのです。
その結果、何となく疲れやすくなり夏バテを起こす原因となるのです。やはり水分補給が必要な時に適量を飲むのが一番ですね。
一日に摂取する水分は1.5~2リットル程度が適量とされています。コップ一杯が0.2リットルですから、過度な摂取には気を付ける必要があります。
麦茶を正しく飲んで、健康的に夏を乗り越えましょう!
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