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「木工用ボンド」の「成分」とは?接着剤の科学!!

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「木工用ボンド」とは、誰もが聞いたことのある言葉ではないでしょうか?

 

私の息子が、学校の図工の授業で「木工用ボンド」を使うから持って来い、と言われたらしいのです。

しかし、「ボンド」という言葉が出てこなかったようです。

「ほら、黄色い入れ物の、ふたは赤くて、白い……」。

言いたいことはよく伝わるので、面白いなと話を聞いていました。

しかし、そのようにわが子に言われたところで、ふと「木工用ボンド」について思ったわけです。

 

「ボンド」って何を意味する言葉なんでしょう?

どんな成分から出来ているのだろう?

 

どんな「歴史」があって、またその「成分」は、そのくっつく仕組みは?

きょうは「木工用ボンド」について調べてみました。

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ボンドの「歴史」に意外なものが関係している?

「ボンド」という接着剤は、英語の「bond」(つなぐ)という単語を商品名としたものです。

あなたも一度は目にしたことのある「黄色に赤」の商品デザインを含めて、「コニシ」という会社が専売特許をもつ製品です。

 

コニシという会社の名前だけを言われても、普段なかなか意識しないものです。

しかし、この会社のホームページのアドレスは「bond.co.jp」であり、それだけ主力の商品であることがわかります。

 

現在、コニシという会社はまさしく「木工用ボンドの会社」として存在しています。

しかし、この会社の歴史は思っている以上に古く、その歴史をたどってみると、若いころの「鳥居信治郎」が修行に来ていた、という情報が出てきます。

 

「トリイシンジロウ」という青年の名にピンと来た方は、缶コーヒー好きな方とお見受けしますが、どうでしょうか?

 

「トリイ」さんは、缶コーヒーや清涼飲料水などで有名な、「サントリー」の創業者です!

 

トリイさん、とりいさん、……、さんとりい、サントリーなのです。

 

では、鳥居信治郎は若いころ、木工用ボンドの作り方を習いに、コニシに通っていたのでしょうか?

もちろんそうではありません(笑)。

 

いまでこそ「木工用ボンド」の会社として有名なコニシは、明治時代には別のものをを取り扱う会社だったのです。

 

そして、コニシから分社化した会社の現在に、有名な「アサヒ」もあるというのですからおどろきです。

 

そんなコニシは、いろいろな工業用品の販売業を経て、1952年に合成接着剤「ボンド」を開発して、商標登録をしています。

 

接着剤はどうして「くっつく」の?

 

「ボンド」の科学的「成分」を、今回の主なテーマとして扱っています。

しかし、そもそもボンドを含めた「接着剤」は、なぜ「くっつく」のか、考えたことはありますか?

 

「くっつく」とはいったいどういうことなんでしょう。

 

接着剤について調べてみると、大きく分けて、次の3つのタイプの「くっつき」があることがわかります。

 

1.機械的接着

接着剤が硬くなり、それが「クギ」のように刺さることで、「くっつける」パターン

 

2.化学的接着

接着剤とくっつけるものの間で化学反応が起こって、分子構造が変化して、「ひとつのものになる」というパターン

 

3.物理的接着

接着剤またくっつけるものそれぞれの「分子」がもつ、プラスやマイナスの「電気」が引き合い、その力が「つりあっている」というパターン

 

それぞれを見てみると、なんとなく科学的な視点が見えてきて、おもしろいですね!

では「木工用ボンド」はどの「くっつき」にあてはまり、「成分」は具体的にはどのようなものなのか、ということについて紹介したいと思います。

 

木工用ボンドの「成分」と接着原理について!!

木工用ボンドは、科学的な成分名で言うと、「酢酸ビニル」というものになります。

酢酸ビニルエマルジョンともいいます。

そして、この物質を分解可能なところまで分けていけば、

C:炭素

H:水素

O:酸素

という3種類の、ごくありふれた原子で構成されていることがわかります。

 

そして上記の接着原理の話に戻れば、木工用ボンドの接着原理は、

 

1.機械的接着

 

に当てはまります。

木工用ボンドが空気に触れたとき、その成分の一部が蒸発することでかたくなり、「クギ」のように刺さるのです。

 

蒸発に時間がかかるため、接着部をよく押さえた状態でしばらく置いておくことが必要です。

このことは、みなさんも経験している通りと言えますね。

 

木工用ボンドを早く乾かす方法

木工用ボンドを早く乾かしたい、と思うこともありますよね。

そんな時はどうすればよいのでしょうか?

 

木工用ボンドが空気に触れたとき、その成分の一部が蒸発することでかたくなり、「クギ」のように刺さるのです。

 

つまり早く蒸発させるのが一番良いということになります。

よっておすすめの方法は、

 

ドライヤーで温風を吹きかけること。

 

私がこの方法を試したところ、10分もすれば十分に乾きます。

そして木工用ボンドが乾き、透明になることであの接着力が発揮されるのです。

 

とにかく水分を蒸発させればよいわけです。

通風をよくし、室温を上げ、ドライヤーの温風を木工用ボンドにあてましょう。

そうすればとても早く乾くのでおすすめです。

 

木工用ボンドの剥がし方

こんなことはあってはならないことですが、くっつけた木工用ボンドを剥がしたい。

 

こんな時はどうすればよいでしょうか?

 

熱湯やアイロン、スチームクリーナーで接着面を柔らかくすることが出来ます。

そして、その間にマイナスドライバーを差し込んで剥がす。

意外にきれいにはがすことが出来ます。

 

ボンドを付けてから、数時間以内であれば木と木の接着であれば簡単に剥がすことが出来ます。

ボンドは接着して透明になった後も、接着力は増しており、24時間後に完全に接着した状態になるそうです。

 

失敗に早めに気付いて剥がすのであれば、熱湯やアイロン、スチームクリーナーを使ってみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

今回は「木工用ボンド」についていろいろと調べてみました。

木工用ボンドの「成分」やくっつく「仕組み」については、知らないことがほとんどではないでしょうか?

 

また、木工用ボンドの製造をする「コニシ」という会社の歴史をたどると、サントリーやアサヒなどが関わっているのですから驚きです。

 

「コニシ」がなければ今のサントリーやアサヒはなかったかもしれません。

 

そんな意外な発見の多かったボンドの歴史や成分、接着の仕組み。

あなたも「bond.co.jp」のホームページをご覧になられてはいかがでしょうか?

意外な発見があるかもしれません。

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