合格発表は、子どもにとっては凄く「怖い」もの。
それと同時に親にとっても、合格にしても不合格にしてもその接し方に戸惑うものです。
まずお伝えしたいのは、子どもたちは合格通知が手元に届くまでは、とても怖い時間を過ごしているということ。
もちろん終わった解放感もあるので、自然に振る舞っているように見えるかもしれませんが、内心ドキドキしていることは間違いありません。
合格発表時に大切な「親の姿勢」
もし、合格発表を子どもと一緒に見に行くなら、絶対に自分の受験番号は子ども自身に確認させてあげてください。
「あった!」「無かった・・・。」というその瞬間の気持ちは、当人にとってかけがえのないものです。
親のイベントではなく、子どものイベントであるということをご理解いただいたうえで、子どもにとっては「一番に報告したい相手」であるということを知っておきましょう。
見事合格!だったとき
合格」が届いたら、心から精一杯に喜んであげてください。
もし「うちの子、あんまり頑張ってなかったけど」と思っていたとしても、「仲良い友達は不合格だった」と聞いたとしても、気にせず最大のお祝いしてあげてください。
目の前にいる、今この瞬間の我が子に「おめでとう!」の気持ちを素直に伝えましょう。
不合格だったとき
もし「不合格」だったとしても、親が悲しんでいるのは子どもに伝えないこと。
悲しいのは子どもの方なのです。その悲しみに寄り添ってあげて下さい。
自分で出来る限り、頑張ったのですから。
親の役目は子どもの気持ちを受け止めてあげることです。
気をつけてほしいポイントは、言葉にしていなかったとしても、態度に「悲しい」や「がっかり」を悟られてはいけません。
泣きつく子どもに叩いたりしそうな勢いの親御さん」にも出会ったことがあります。
その反対に、子どもに泣きながら謝っている親もいます。
そんな時の子どもの顔を思い出すだけで、とても悲しい気持ちになります。不合格の瞬間よりもずっとお子さんは傷つくと思います。
結果よりも大切なこと
子どもが成長するために、そして人が社会の中で生きていくために、本当に大切なことは「自分が愛される存在だと知っていること」です。
そのためには、親が「私があなたを愛していることは、受験の結果と何も関係が無い」ということを伝え続けることがなにより大切です。
「無条件に、いつも、必ず、あなたを愛している」と。
気持ちの問題を和らげるためには、やっぱり気持ちから持ち直していくのがお勧めなのです。
ですから不安になっている原因、今回ならば「合格発表」についても
「合格発表は明日で、すでにもう決まっていること、気に病むよりもその後の行動を考えよう」
など前向きな対応策を頭の中で練っておくと、いつの間にか気分が和らぐ可能性もあります。
ここで「落ちていたらどうしよう」と思考が止まってしまうと逆効果ですので、落ちていた場合の行動として二次受験など受けられる受験、勉強などに思考を持っていくのも良いですね。
とりあえず合格発表から一旦思考をそらし、「次の勉強頑張ろう」ではなく、「一日くらいゆっくりして、好きなものでも食べよう」と気楽に考えるのも良いと思います!
「緊張している、不安になっているときに何を」と思われるかもしれませんが、笑う行動にはストレスや血圧を下げる作用があり、本当に効果的です。
無理矢理にでも笑う、楽しいことを考えてみる、楽しいテレビや雑誌・漫画などを読んでみるというのはそれだけでストレス解消となり、不安な気持ちを抑えることが出来ます。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれている心の安定を保つためのホルモンで、血圧や代謝を上げたり脳を覚醒させる効果など、精神の安定に大きく関わります。
しかしセロトニンは「セロトニン欠乏症」なんて言葉が出てくるほど現代人に不足している物質であり、これを呼吸法で活性化させようとしているのが「セロトニン呼吸法」なんです。
やり方は簡単、リラックス状態で8~10秒程度かけてゆっくり息を吐き、5~7秒かけてゆっくり息を吸っていく行動を繰り返すだけです。
またセロトニンは太陽の日差しをあびること、規則的なリズムを楽しく行うこと(ラジオ体操など)、人と接することによっても作り出すことが出来ます。
特に吐く呼吸はセロトニンの活性化に大きく関わりますので、腹筋がプルプルするまでしっかり息を吐き、リラックスしながら息を吸うことを意識しましょう。
ゆっくりお風呂につかるのはそれだけでリラックス効果がありますが、単純に「身体を温めて寝る」という行動は、気持ちも和らぎ、嫌なことがあっても、切り替えて落ち着けると思います。
緊張して血流が悪い状態だと身体が冷えてしまい、なかなか眠りにつくことができなくなってしまいます。
前日は暖かいお風呂にゆっくりつかり、寝る準備を整えてからお布団に入ってしまいましょう!
またその前に同じく身体を温める、リラックスする意味でホットミルクやココアを飲むのも有効です。
ここで大事なのは「リラックス効果があるアロマ」にこだわるのではなく、自分が好きな香りのアロマを焚くことです。
どれを選んでも気持ちのリラックスに効果があり、気持ちよく眠りにつくことが出来ます。
精神的に追い詰められて頭がさえてしまっていると、なかなか眠りにつくことが出来ません。
そんなときは軽いストレッチをして程よく身体をほぐすと、すんなり眠りにつけることもありますので試してみてくださいね。
合格しているかどうかが心配で不安、というタイミングで「受験に失敗して人生転げ落ちました」なんて情報、絶対に不要ですよね。
合格を信じたい、前向きなままでいたいという気持ちはあって当然で、これを実戦していくためにはマイナスイメージを取り入れないことが大切です。
そのためにも常にポジティブな思考を持つこと、悪い方向は考えずに良い方向を見ていることが大切です。
ですからお話したリラックスすること、前向きな未来を考えること、これがマイナスイメージを取り入れてしまわないために最も大事なことだと思います。
それでもどうしても不安が取れず緊張するという場合、やっぱり人と共有してちょっとでも気持ちを紛らわせたくなりますよね。
気分的に落ち着かせるためのおまじない、合格に有効なおまじないとしては
「合格者のお守り」
すでに合格を受けている親しい友人がいる場合ありだと思います。
リラックス方法のところでもお話したとおり人と接することはセロトニンの分泌を促して気持ちを安定させる効果があるので、決して間違いではありませんよね。
しかし話す相手を間違えてしまうと一気にマイナスイメージを取り込み、更に不安になってしまう可能性も否定できません。
そう考えると最も頼って安心なのは「親」、自分自身の経験もありずっと自分を支えてくれた親が、やっぱり頼る相手として間違ってないと思います!
まとめ
合格発表を待つ間緊張する人、不安になる人などはもちろん多く、同時に気楽に構えている(ように見える)、次の受験のための勉強に必死になっているなど、合格発表に対する受け取り方は本当に様々です。
どうしてもつらい、しんどいときは仲間内だけではなく親や先生など経験者に頼り、上手に不安を和らげていく方法が良いと思います。
時にはそのつらい気持ちを子どもと親と共有できれば、そこで今まで分かり合えなかった親子として、合格発表の結果以上のものが得られるかもしれません。
結果だけでなく、受験生のみんなが悔いなく実力を出し切れる試験となりますように!
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