もち麦は「食物繊維が豊富でダイエットや健康に良い」と聞く一方、
どれくらい食べるのが適量なのか、毎日食べてもいいのか迷う人も多いと思います。
結論から言うと
もち麦の適量は
1日50〜100g(乾燥時)を目安
に、白米とブレンドして食べるのが一般的。
ただし、食物繊維が多いため、
体質や腸の弱い人は
食べすぎるとお腹が張る
ことがあります。
この記事では、
・もち麦の適量(目安量)
・効果を高める食べ方・タイミング
・注意点(食べすぎた場合・便秘気味の人)
・調理で量を調整するコツ
を、公的機関のデータや研究結果を交えてわかりやすく解説します。
あなたの体質に合った
「無理なく続けられるもち麦の量」
を見つける参考になれば幸いです。
もち麦の適量はどれくらい?【1日の目安量】
もち麦の適量は「どの食べ方をするか」でわずかに変わります。
まずは基本の1日量の目安を確認しましょう。
大人の1日の標準量
(あくまで目安で個人により異なります)
・乾燥もち麦:50〜60g
→炊くと120〜150g(茶碗3/4杯程度)
・ゆでもち麦:150g前後
・白米に混ぜる場合:白米2:もち麦1(2:1)
この量なら、もち麦に含まれる β-グルカン(食物繊維) をしっかり摂取でき、
血糖値対策・体重管理・便通改善など
の効果が得やすくなります。
体に良いからと、毎食たくさん食べる方が良いというわけではありませんので注意してください。
もち麦の食べすぎに注意|お腹が張る・便秘の原因
もち麦は体に良い成分が多い一方、急に量を増やすと負荷がかかることがあります。
ただし、詳しい“症状”については別の記事で詳しく解説していますので、ここでは「なぜ注意が必要なのか」だけを説明します。
理由①:水溶性食物繊維が多すぎると腸が驚く
水溶性食物繊維は水を吸って膨らむため、腸が慣れていない人は一時的に負担がかかります。
理由②:普段の食物繊維量に左右される
日頃の食生活で食物繊維が少ない人ほど、小さな変化でも体が反応しやすいです。
もち麦を初めて食べる人は、少量から始めてみるのがオススメです。

妻がもち麦を食べ始めてから便が軟らかくなったという経験があります
ダイエット中の適量は?効果を高める食べるタイミング

ダイエット目的なら、
1日50gを2回に分けるスタイル が最も効率的です。
(※個人により異なりますので、あなたの適量を探す目安としてください)
朝に食べるメリット
血糖値の急上昇を抑えて、1日を太りにくくスタートできる
満腹感が長く続き、間食が減りやすい
昼に食べるメリット
エネルギー消費がまだ高い時間帯なので脂肪になりにくい
外食が多い人でも調整しやすい
夜に食べるときの軽い注意点
詳細の理由は別記事に詳しく説明しているので、ここではあくまで“量”だけに触れます。
👉️もち麦ご飯、夜はダメは間違い?!意外な理由から広まった知識
夜は30g程度にする
消化がゆっくりなので 就寝3時間前まで に済ませる
夜に食べるのがダメなわけではありませんが、朝や昼に食べるのがより効果的です。

朝に1杯と昼に小さめおにぎり1つのもち麦生活をしています
もち麦の効果まとめ|痩せる・血糖値・腸内環境への働き
ここでは もち麦を1日に適量食べた時に得られるメリットを詳しく説明します。
β-グルカンが血糖値の上昇を抑える
もち麦のβ-グルカンは、胃の中でとろみをもち、
この作用が、
・食後の眠気予防
につながります。
噛む回数が自然に増える(隠れたダイエット効果)
もち麦は
プチプチ・モチモチした粒なので、
白米より噛む回数が増えます。
噛むこと自体に以下の効果があります:
・満腹中枢が働きやすくなる
・食べるスピードが落ちる
・少量でも満足しやすい
腸のリズムを整えやすい
もち麦の水溶性+不溶性食物繊維のバランスは、
腸の動きを自然に整えやすい組み合わせです。
だから、体質改善が目的の人にもオススメします。

もち麦を食べ始めてから約半年で8kg減、標準体型になりました
太らないためのもち麦の食べ方のポイント
白米との比率は「2:1」が黄金バランス
白米2:もち麦1なら、
・食べやすい(もち麦だけよりクセがない)
・カロリーも適度に抑えられる
・家族全員で食べやすい
という3つのメリットがあります。

ただし、白米ともち麦の割合も個人の好みがあるよ
食べる量を調整しやすい調理方法【初心者向け】

料理によって吸水率や満腹感が変わるため、目的に合わせて使い分けるのが賢い食べ方になります。
ご飯に混ぜる:
腹持ちがよい、メイン食として安定
スープに入れる:
夜向き、軽いのに満足度が高い
サラダに混ぜる:
昼向き、カロリーコントロールしやすい
〜もち麦粉を知っていますか?〜
小麦粉の変わりに使えるので料理のバリエーションが増えますよ(レアな商品です)
もち麦を増やすときの注意点
ここではもち麦を増やしても
“体への負担をかけないための方法”
を説明します。
急に量を増やさない
初めての人は
👉 1日30g → 40g → 50g
のように段階的に増やすと安心。
水分をしっかりとる
食物繊維は水とセットで力を発揮します。
水分不足だと消化吸収に負荷がかかるため、コップ1〜2杯の水を意識しましょう。

もち麦ご飯は別に炊いて冷凍保存して適量を食べています
よくある質問(Q&A)
Q:毎日食べても大丈夫?
A:適量なら問題ありません。
逆に毎日の方が腸が整いやすいというデータもあります。
Q:子どもや高齢者はどれくらい?
A:基本は大人の1/2〜1/3。
ご飯に少し混ぜる形がおすすめです。
Q:妊娠中でも食べていい?
A:問題ありませんが、
体質によってお腹が張りやすい場合もあるため、
量を少なめに調整すると安心です。
Q:もち麦と押し麦、どう使い分ける?
A:食物繊維量を重視するならもち麦、
食べやすさ重視なら押し麦。
目的に応じて選ぶと続けやすくなります。
まとめ:もち麦を適量で美味しく続けよう
もち麦の適量は、
一般的に「1日50〜100g(乾燥時)」
が目安です。
ただし、体質や腸の調子によって適量は変わるため、
まずは少なめの量から始めて、体が慣れてきたら調整するのがおすすめです。
もち麦に多く含まれる「β-グルカン」には、
血糖値の上昇をゆるやかにしたり、満腹感を得やすくしたりと、
健康やダイエットに嬉しい働きがあります。
一方で、食べすぎるとお腹が張ることもあるため、
無理のない範囲で続けることが大切です。
白米に混ぜたり、スープ・リゾット・サラダなどに取り入れることで、
毎日の食事に無理なくプラスできます。
あなたの生活スタイルに合わせて、負担なく続けられる量を見つけてみてください。
【参考リンク集】
– 農林水産省「もち麦にはどのような特徴がありますか。」
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1505/01.html
– 農研機構(NARO)「もち性大麦配合ご飯は大麦の割合が高いほど食後血糖値の上昇を抑える」
https://www.naro.go.jp/project/results/4th_laboratory/nics/2018/nics18_s02.html
– 農研機構(NARO)「β-グルカンが多い大麦の麦ご飯を食べ続けると内臓脂肪面積が低下する」
https://www.naro.go.jp/project/results/4th_laboratory/nics/2016/nics16_s01.html
– 農研機構(NARO)「高β-グルカン含量の“もち麦” フクミファイバー」プレスリリース
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/warc/132944.html
– 学術レビュー「大麦β-グルカンの機能性について」(日本食生活学会誌)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/26/1/26_3/_article/-char/ja/

