私立中学の受験を考えて塾に通っている人も多いと思います。
でも、本当にお子さんは納得していますか?周りに流されて無理やり受験勉強の中に放り込んでしまっていませんか?
私は、子供には中学受験をさせません!
それは田舎に住んでいる自分の息子には、遠方の私立中学に通う意味はなく、地元の公立中学校で十分だと思うからです。
今回は中学受験をした方がいいお子さんの性格や周りの環境について考えてみたいと思います。
なぜ私立中学を受験するのか
そもそも兵庫県の田舎町に住む私には、私立中学を受験するメリットはほとんど感じられません。
実際に自宅から一番近い私立中学に進学させるとします。それでも、通学時間は1時間を超えます。それを雨の日も雪の日も毎日通わせる。
いくら高校受験をしなくてもいいとは言っても、遊びが最優先の今の息子に受験勉強をさせるのはかわいそうだと思うからです。
のびのびとたくましく育ってほしい
それが父親として願いです。そして息子も中学受験の話などしたことはありませんし、これからもきっとないでしょう。
中高一貫で高校受験がない
私立中学に進学すると高校受験をする必要がなくなります。大学受験が必要がない学校もあります。それが一番のメリットだという人が多いと思います。
確かに思春期に高校受験をさせることを考えると、メリットがあるかもしれません。
高校受験には内申点も必要です。そのため、主要5教科以外の実技科目の音楽や体育などが極端に苦手なお子さんは、高校受験が不利になります。そのことを考えると、高校受験がないことは大きなメリットになるでしょう。
大学受験に有利
また、中高一貫の教育で6年先の大学受験を見据えた勉強ができる。高校までの6年間の勉強を5年間で終わらせて、残り1年は大学受験の勉強をする。つまり、大学の受験勉強に専念できる。これも確かにメリットだと思います。
しかし逆に言えば、それだけ早いペースで勉強を進めるということは、落ちこぼれる可能性もないとは言えません。
中学受験を考える上で
中学受験をするかどうかには、向き不向きがあると思います。今の小学校で友達と楽しく生活していて、私の息子のような田舎に住んでいるお子さんには、中学受験は向いていないと思います。
その一方で、東京都の小学生は4人に1人が私立中学に進学します。これは、周りに私立中学が多いことや交通の便が良いことが大きく関係しているでしょう。
こちらの記事も参考にしてください。
私立中学に進学するメリットとデメリット!後悔しない中学受験を!
毎日毎日、何時間も勉強する必要がある中学受験には、強い忍耐力が必要です。周りの友達が遊んでいるときにも、塾に通い勉強する必要があります。そのため、お子さんの性格をよく考えて受験させるかどうかを判断する必要があります。
中学受験を考える際に
自分の子供に中学受験をさせようかと考えている方は、
「なぜ私立中学に行かせる必要があるのか」
「自分の子供は中学受験に向いているのか」
この2点についてよく考えて、お子さんとも話し合ってください。
私立中学に行く理由
・今の学校でいじめられている
このまま地元の中学に進学しても、大きく環境が変わることはありません。このような場合には、多少無理をしてでも私立中学への進学を検討するべきでしょう。
・家の近くに進学実績の良い私立中学校がある
安心してお子さんを預けることが出来る私立中学校が、家の近くにある場合には中学受験を検討してもいいでしょう。
・子供が中学受験をしたいと言い出した
お子さんの方から中学受験に興味を示した場合には、それをサポートしてあげるのも親の役目だと思います。また、自分から中学受験を頑張りたいと言った場合は、その後の大変な勉強も我慢強く乗り越えてくれることでしょう。
・体育や音楽などの実技科目に不安がある
高校の受験には内申点が必要です。そのため、絵を描くのが極端に苦手であるとか、運動が出来ないなどの不安がある場合には、自分の思うような高校に進学できないことがあります。
中学受験に向いている性格
・わからないことも、すぐに聞かずに自分で解決しようとする
受験勉強では、普通の小学校では習わない特別な勉強が必要になります。そのため、わからない問題でも自分で何とか解決しようとする気持ちが、中学受験には必要不可欠です。
・一度決めたことは最後まで我慢強くやり通す
中学受験をするとなると、毎日毎日、勉強に追われる日々を過ごします。クリスマスやお正月も塾で勉強することになります。そんな受験前の最後の追い込みで必要になってくるのが、誘惑に負けない我慢強さです。
・精神的に大人びている
中学受験の国語の問題などでは、本文中から答えを探すのではなく、自分で考えて答えを書く必要があります。安易に答えを探すのではなく、自分で考え、自分なりの答えをまとめるためには精神的に大人であることも大切なことでしょう。
まとめ
私は自分の息子には中学受験をさせません。それは、子供の性格、通学時間の問題、金銭的な問題などを考えて、地元の公立校に進学させることに不安がないからです。
しかし逆に言えば、学校でいじめられている、地元の公立校に不安がある、子供が自分から行きたいと言い出した、などのことがあれば、私立中学受験の話を子供と真剣にするかもしれません。
それでも、自分の息子が嫌だと言えば無理強いすることはないでしょう。一番大切なことは本人の気持ちだと思うからです。
私立中学受験を検討されている方は、お子さんとしっかり話をして納得した上で受験をしてほしいと思います。まだ幼い小学生ですが、厳しい受験勉強を乗り切るためには本人の強い意志が必要だからです。
私立中学受験にはメリットも多くありますが、デメリットとがあるのも事実です。親子ともに納得できる選択をしましょう。
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